2月18日0時0分配信 時事通信
17日午後2時15分ごろ、東京都・伊豆諸島の新島(新島村)にある羽伏漁港の桟橋沖約500メートルで、男性が死亡しているのを警視庁機動隊の水難救助隊員が発見した。男性は新島署の清水淳警部補(43)で、11日に家族で釣りをしていたが、海に転落した三男(2)を救助しようとして波にのまれ、行方不明になっていた。
同署の調べによると、清水警部補は11日午後2時5分ごろ、同村羽伏の桟橋で妻と2人の子供とともに釣りをしていた際、約3メートル下に転落した三男を救助しようと、海に飛び込んだ。
警部補は三男を抱きかかえ、泳いできた同署員に預けたが、疲労のために泳げなくなった。この後、水面にうつぶせになったまま行方が分からなくなった。
事故時の水温は14度で、波の高さは3-5メートルあったという。三男は病院に運ばれ、無事だった。
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まだ肌寒い中、2歳の子どもを助けるために海へ入った父親。
自身が警察官であることもあり、体力には自身があったかもしれない。
服を着て水に入るということは、本当に大変なことであるらしい。
が、目の前で溺れる我が子を見て、ただ助けを待つだけの親もいるまい。
助けられた子どもが成長に伴い、「自分のために父親が亡くなった」と悟る日がつらい。
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