配信元 : 産経新聞 2010/07/08 08:40更新
人通りの絶えない未明の歓楽街に悲鳴が響き、直後に大きな衝突音が重なった。歩行者専用の橋の上や路上ではねられ、倒れる通行人。8日、大阪・ミナミの中心部を暴走したタクシーは、スピードを緩めずに通行人や、放置自転車をなぎ倒した。目撃者は「こんな細い道に突っ込むなんて」と声を震わせた。
「救急車を呼んで!」。橋の上ではねられた女性が叫んだ。近くには口から血を流して泣いている別の女性が。現場近くで飲食店を経営する男性(34)は「ブレーキもかけず、40~50キロのスピードだった」と状況を振り返った。
タクシーは道頓堀川にかかる「太左衛門橋」に北から進入。南側のビルに突っ込んだ。1階の飲食店案内所では動かなくなった車の周りに割れたガラスやチラシが散乱。警察官に連れ出された男性運転手(73)は「エンジンがおかしい」「ブレーキが利かなかった」と話しながら放心状態で道端に座り込んだ。
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運転を仕事にしているタクシーによる事故。
TVの報道では「以前からアクセルとブレーキの調子が悪かった」との運転手の証言も発表されている。
車がそんな状態で営業していることに、何の疑問も持たないものか?
不況だから、修理をすると営業ができなくなる、など理由はあるであろうが「安全」を売り物にするべき商売の者がそれを怠っては何の意味もない。
今回のように大きな事故が起きてしまっては、全てを失うということを恐れなかったのか。
また、今回の事故で気になったのが運転手の年齢である。
73歳。
車の不調を気にしつつも運転を続け、車を暴走させた。
本当に車の調子が悪かったのか?ということすら疑問に思ってしまう。
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